プロフィール
父は中国金王朝の世宗皇帝27代目。母は清朝の最後の皇帝(ラストエンペラー)溥儀の妹。両親ともに北京画院の画家で、幼少の頃から中国水墨画や宮廷画に慣れ親しむ。中国文化大革命のあおりで18歳のときに延安に下放され、重労働を強いられる。時代の波に翻弄され苦しい中でも絵画への情熱を失わなかった。
1978年には、周恩来首相の夫人の計らいで北京に戻ることになり、最年少で北京画院の会員に。その後、最愛の母の死を契機に来日し、東京芸大の平山郁夫画伯門下生となり、日本画を学ぶ。銀座吉井画廊、静岡県立美術館、沖縄県立美術館などで個展多数。
その後、自身のアトリエを構え、富士山や桜などを題材とした絵画を多く制作。NHK大河ドラマ「八大将軍・吉宗」放送記念オリジナルリトグラフ手がけたほか、ニューヨーク、ユニセフ本部の選考で代表作がグリーティング・カードとして3回採用され、多数にわたってユニセフ主催のチャリティー展覧会を開催した。日本をはじめ、中国の各地、フランス、ドイツ、台湾などで開催された個展は70回を超え、中国水墨画と現代日本画を融合した独自の画境を生み出している。
2012年には、満州族発祥の地、黒竜江省政府の支援により、ハルビン市で「王昭美術館」が開館。王昭の代表作や、父母の絵画、愛新覚羅溥傑の書が多数所蔵されている。
経歴
1950 | 北京に生まれる。父は中国金王朝の世宗皇帝27代 |
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1978 | 最年少で北京画院の会員になる |
1982 | 最愛の母の死を契機に来日する |
1992 | 富士山麓、静岡県裾野市にアトリエを構える |
2012 | ハルビン市で「王昭美術館」が開館 |
両親
【王昭の父】
王愛蘭(1921~1995)画家、北京画院・中国美術家協会会員、中国金王朝世宗皇帝の27代目(女真族が建てた王朝 女真族は後に満州族に改名)
【王昭の母】
愛新覚羅 溥韞娯(1921~1982)画家、北京画院・中国美術家協会会員、清王朝最後の宣統皇帝(愛新覚羅溥儀)6番目の妹
年表
1950 /9.5 |
中華人民共和国北京市に生まれる |
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1969 | 文化大革命のために延安に下放される |
1972 | この年まで農村で農業に従事し、その後、78年まで鉄道の建設現場で働く |
1978 | 文化大革命労働の傍らで、創作活動を続け、延安地区の美術展覧会で大賞を獲得 文化大革命終焉後、周恩来首相夫人、鄧頴超女史(当時は全国人民代表大会委員長)の配慮で西安から北京に帰る 直ちに北京画院の会員に推薦される |
1982 | 母の死去を契機に日本へ留学 |
1983/4 ~ 1985/3 |
東京芸術大学平山郁夫学長の研究室で近代日本画を研究 |
1983 /12 |
銀座吉井画廊で初の個人個展(第1回)NHK、フジテレビにて放映 |
1985 /7 |
大阪梅田画廊で「王昭展」(第2回)、NHK等放映 |
1987 /7 |
銀座吉井画廊で「王昭展」(第4回) |
1988 /5 |
静岡県立美術館で「王昭展」(第5回)NHK等放映 |
1991 /3 |
山梨県白根桃園美術館にて「王昭展」(第8回) |
1992 /2 |
静岡県裾野市主催「王昭展」(第9回)NHK等放映 |
1994 /10 |
東京小田急新宿店にてNHK主催「基金募集チャリティー王昭展」(第14回) |
1995 /2 |
NHK大河ドラマ「吉宗」放送記念リトグラフ制作依頼。春夏秋冬4枚一組制作。NHKサービスセンターにて全国販売。 |
1995 /9,10 |
佐賀県、長﨑県と福岡県にてNHK主催「基金募集チャリティー王昭展」(第17、18、19回) |
1996 /12 |
東京日本橋東急百貨店にてNHK主催「基金募集チャリティー王昭展」(第22回) |
1998 /3 |
熊本県島田美術館で「王昭展」(第24回)、朝日テレビ放映 |
1999 /7 |
ユニセフがグリーティングカードに「鶴」を選定、世界中にて発行 |
2000 /5 |
中国文化省と北京国際芸苑主催で「王昭展」(第30回)中央テレビ等放映 |
2001 /10 |
山形県主催南翔館にて「王昭展」(第33回) |
2003 /1 |
東京、銀座吉井画廊にて「王昭展」(第37回) |
2003 /3 |
広島市主催「王昭個展」(第38回) |
2003 /11 |
フランス・パリ・吉井美術館にて「王昭展」(第39回)雑誌、新聞メディア多数掲載 |
2004 /1 |
東京、銀座吉井画廊にて「帰国展」(第40回) |
2004 /9 |
ユニセフがグリーティングカードに「赤富士」を選定 |
2004 /10 |
中国文化省、新華社と北京国際芸苑、そして日中文化交流協会主催で「王昭展」(第42回)北京テレビにて放映 |
2005 /2 |
静岡県沼津市にて「~インド洋大津波被災孤児を救おう!~ ユニセフ支援チャリティー王昭展」(第43回) |
2006 /4 |
静岡県にて「ユニセフ支援チャリティー王昭展」(第47回) |
2006 /10 |
ユニセフがグリーティングカードに「双鶴」を選定 |
2007 /8 |
フランス南部にて「王昭展」(第53回)、フランス全国テレビにて放映 |
2009 /4 |
海江田万里氏との合作「悠久大陸を行く!水墨画で楽しむ漢詩紀行」を小学館出版社にて出版。王昭氏は挿絵担当で、30作以上掲載 |
2009 /5 |
沖縄県立美術館「王昭展」(第56回)、NHK等放映 |
2010 /11 |
在中国の日本大使館支援にて中国、深圳の国家美術館「王昭展」(第60回) |
2011 /9 |
中国黒竜江省ハルビン市主催 王昭作品展(第63回)黒竜江テレビ多数放映 |
2012 /8 |
中国黒竜江省政府の支援により、ハルビン市で「王昭美術館」が開館 |
2013 /6 |
台湾台中市 順天芸術センターで個展(第66回)台湾テレビ、各新聞メディアにて多数放映、掲載 |
2015 /10 |
静岡県御殿場市制60周年記念 個展(第68回) |
2015 /11 |
ドイツ・トリーア市の独日、独中友好協会主催にて「王昭展」(第69回) |
2016 /2 |
静岡県熱海市 起雲閣で個展(第70回) |
2016 /6 |
台湾台中市 順天芸術センターで個展(第71回)各メディアにて多数放映、掲載 |